病気という名の先生

潰瘍性大腸炎になり健康に目覚め、医者に頼らずに生きていく事を決心

愛情の持つ治癒の力

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こちらの記事では、社会と良いつながりがあると、病気の発症率が低くなると書きましたが、今回の記事はこちらの続きになります。

 

今回のテーマは「愛情と病気の関係」になります。

 

家族や恋人からの愛情を感じたり、慈愛を持って人や動物などに接する事が病気の発症率を下げるということがわかっています。

 

今回もいくつかの事例を紹介して、病気の予防として参考にしてみてください。

 

愛情が心臓病に与える影響

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人との深い繋がりがや、愛情を持つことが心臓病のリスクを下げることがわかっているので、紹介したいと思います。

 

ペンシルヴァニア州ロセトという場所では、かなりの高脂肪食をとっているにも関わらず、心臓病の発生率が他の近隣社会や、アメリカの他の地域に比べてかなり低くなっています。

 

ロセトはイタリア系アメリカ人の社会で、人々のつながりがとても深く、この事が他の周辺地域と比べても心臓病の発生率が低いのだと考えられています。

 

しかし、近年若い世代の新しいライフスタイルが普及すると共に、人々の強い絆が崩れ始め、それと同時に心臓病の発生率も目に見えて上昇して、アメリカの平均発生率と同程度になってしまいました。

 

また、イスラエルでは約一万人の男性を五年以上にわたって調査した結果で、心臓病の危険性があると診断された男性でも、愛すべき献身的な妻がいると感じてる場合は、狭心症(血管が狭くなり、心臓に必要量の血液が行かなくなってしまう病気)へと発展する度合いは通常の約半分であるという報告があります。

 

高血圧やコレステロールといった心臓病の危険因子の影響が、妻の愛と支援を信じることで「相殺されるという調査結果は、私はとても素敵な事だと思います。

 

 

 

愛情・慈愛を感じると病気の予防に

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ハーバード大学の心理学者であるデビット・マクレランドは、愛情や気遣いといった感情を抱かせる映画を見た学生の唾液中の「IgA」レベルが上昇したことを報告しています。

 

「IgA」とは、風邪や上気道系の病気(鼻炎や咽頭炎など)から私たちを保護する抗体です。

 

その学生たちの見た映画は、インドのコルカタの路上で貧しい人々の世話をしてノーベル平和賞を受賞した、マザー・テレサを描いた映画でした。

 

マザー・テレサの仕事は偽善だと、彼女を嫌う態度を見せた学生でさえ、免疫機能に改善が見られたようです。

 

これがどういうことかというと、マクレランドの説によると、「心の奥底の無意識の信念や動機が、意識的なそれらよりも体の反応や行動を決定するということです。」と言っています。

 

わかりやすくいうと。無意識に感じる想いの方が自分の考えよりもより体に影響を与えるということです。

 

マザー・テレサのように愛情深い慈愛の強さを持つ人は、彼女の事を非難しているような人たちの心にも触れ、無意識のうちに脳の一部に作用し反応を起こすものとマクレランドは考えています。

 

マザー・テレサの映画とは逆に、フン族のアッティラという4世紀のヨーロッパで虐殺の限りを尽くした男の話を見た学生の抗体レベルは急激に低下しました。

 

また、無力感を呼び起こすような映画を見た学生の唾液中のIgAレベルも低下していました。

 

これらの事から、統制力が健康維持にいかに役立っているかがわかります。

 

他人を愛し、慈しむ力のある人は、ストレスホルモンであるノルエピネフリンのレベルが低く、ヘルパーT細胞やサプレッサーT細胞という健康な免疫機能のバランスを保つ細胞の濃度が高いと考えられています。

 

慈しむ心は病気を少なくするのに必要な感情だと言えますね。

 

マクレランドは、「人との親密感の心理的影響」についても調べ、親密感のレベルが高い人はIgA抗体レベルが高く、重症の病気になることが少ないという結果を出しています。

 

さらに、友情や他人との繋がりを求める人の多くは健康体であるということも判明しました。

 

カンサス州トペカというところにあるメニンガー病院から、恋愛をしている人は風邪を引く回数が少なく、「感染と活発に闘ってくれる白血球」を多く持っているという報告があります。

 

さらに、恋人のいる人は血液中の乳酸値のが低いため、疲れを感じる度合いが少なく、爽快感を得たり、苦痛を和らげたりする神経伝達物質の一種である、「エンドルフィン」のレベルが高い事も報告されています。

 

ここで面白いのが、マクレランドはこの報告を「どうして愛情が白血球を助け免疫機能を上昇させるかわからない」と述べています。

 

しかし、この報告の事実は証拠として示されています。

 

エール大学医学部の臨床外科助教授であり、30年以上も手術に携わってきた、ベル二・シーゲルは 、「愛情の持つ心理的、生理学的作用が十分に理解され、信頼される日が必ずや来るであろう。そして、それが科学的なものとなり初めて受け入れられることになるだろう」と述べています。

 

 

 

愛情が一番の健康法

 

 

愛情による体への健康効果は、人間相手だけではなく、植物や動物相手でも報告されています。

 

世話をするペットのいる病人は、ペットのいない病人よりも回復が早い事がわかっています。

 

心筋梗塞を持つ患者の死ぬ確率は、ペットを飼っている人は飼っていない人に比べて半分であるとの報告もあります。

 

家で待つペットがいると、心臓発作で入院した患者も、退院してから長生きしやすいそうです。

 

これは植物でも同じで、老人ホームの患者に世話をする植物を与えて、自分で責任を取るように促したら、健康や活動力に大きな改善が見られ、さらに長生きしたという報告もあります。

 

人間や動物に対して慈しみの心をもって接することにも健康効果があることがわかっています。

 

高脂肪の食事を与えられたネズミの実験では、通常のケアを受けたネズミに比べて、話しかけられ可愛がられたネズミの方が、アテローム性の動脈硬化症がかなり少ないことがわかりました。

 

人間では、手術を待つ女性患者で、血圧や体温を測定する間、看護婦に手を握られていた人は、退院も、家庭での回復も早い事がわかっています。

 

社会的支援という、家族や周りの友人からサポートを受けることができる人は、喫煙や食べ過ぎ、運動不足などの悪条件があっても、病気の危険性を減少させることができることが判明しています。

 

上記の例を見ても、愛情は健康的な生き方をする以上に大切であることがわかります。

 

社会的接触や孤独感を減少させることで得られる大きな利点の一つは、免疫機能が高まることです。

 

社会的支援を失うということは、免疫機能の低下につながります。

 

愛の力は健康に寄与するという結果が出ているのにまだその正確な理由がわかっていないというのがまた神秘的ですね。

 

あなたのパートナーや友人の存在に感謝してより大切にしましょう。

 

そうすれば自然とあなたも健康になると思います。

 

 

 

あなたの健康を願っています。