病気という名の先生

潰瘍性大腸炎になり健康に目覚め、医者に頼らずに生きていく事を決心

心と病気の関係性

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病気は様々な要因によって引き起こされてしまいますが、私は色々と病気について勉強する中で、食事などの物理的な要因よりも精神的なものの要因の方が大きいと思うようになりました。

 

しかし、精神的から来る病気の要因を探すのはとても難しいです。

 

なぜなら目の前で起こった事象に対して人々が感じるストレスは様々だからです。

 

2人の目の前で同じことが起こっても、1人は何も感じなくても、もう1人は大きなストレスを感じるかもしれません。

 

このトピックは説明をするのが難しいのですが、とても興味深く、私が一番書きたかった事です。

 

いくつかの精神と病気の関りの例を紹介しますので、それが自分の場合だったらどう感じるのかなど、予想しながら読んで参考にしていただきたいです。

 

心の支えと病気の関係

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心の支えは病気に対して多くの影響を与えています。

 

例えばイギリスの報告では、第二次世界大戦中に、爆撃を受けながらも家族とともに残っていた子供たちは、両親と離れて安全な場所に避難していた子供たちよりも、精神的・身体的障害が少なかったとされています。

 

 普通は爆撃を受けながら必死に逃げ回るという想像を絶する恐怖の状況にさらされる方が安全な場所にいるよりも精神的に大変だと思いますが、両親が側にいてくれる方が悲観的にも絶望的にもなりづらいということがこの例でわかります。

 

「社会的支援」という言葉がありますが、、健康用語で使われる言葉で、「ソーシャルサポート」とも呼ばれます。

 

わかりやすく説明すると、健康によい食事や運動、禁煙などを家族や友人など周りのサポートを受けることで、それらの行動が長続きしやすくなるという考え方です。

 

この、社会的支援は、目の前の問題に対して楽観的に考えることを手助けします。

 

多くの人が経験していると思いますが、何か悪いことが起こった時に誰かがそばにいてくれると、1人でその問題を抱えているよりも悲観的にならずに済むことがあります。

 

さらに、その側にいてくれる人が何かアドバイスをくれたり、気晴らしにどこか行こうと誘ってくれたりすると、より気分が晴れると思います。

 

何か心が乱れるような事があった時に精神的な支えとなる人がいるのは、健康維持の上でもとても重要な事なのです。

 

この「社会的支援」が少ない人は病気のリスクがより高くなると統計的にもいわれています。

 

1つ例を挙げると、社会的支援があるかどうかは、動脈の閉塞状態への影響の仕方に違いが出るという報告があります。

 

時間に追われ、人を支配しようとするタイプの人は、社会的支援が機能している時には、コレステロール値や脂肪の蓄積から起こる動脈閉塞にはなりづらいということがわかっています。

 

常にストレスを感じやすいこういったタイプの人でも、支援されていると感じる事により、ストレスの感じ方に変化が起きてストレスホルモンを抑え、それがコレステロール値を低下させることになるのです。

 

 

 

社会とのつながりと長生きの関係

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カリフォルニア州アラメダ郡という場所で健康な人達を9年間に渡って行った追跡調査があります。

 

結婚したり、友人がいたり、親戚付き合い、教会の行事に参加したり、他のグループと交わったりといった、社会的な繋がりを多く持つ人は死亡率がかなり低いことがこの調査の結果でわかりました。

 

収入が低くても、社会的支援を十分に受けている男性の方が収入が高く豊かで社会的つながりの少ない男性よりも長生きしている事例がいくつも報告されています。

 

飲酒や喫煙、その他の不健康な行動を習慣とする人でさえも、社会的支援のおかげで健康を維持している多くの例もあります。

 

他にも、上記のアラメダ郡で行われた別の調査で、ガンと社会的つながりの関係を6848人を対象に17年間行われたものがあります。

 

この調査結果では、女性の場合、自分が社会的に孤立(社会的に支援されていない)していると「感じる」とガンにかかる傾向が目立ちました。

 

男性の場合は、社会的なつながりがガンの発生に影響を与えているという証拠は無かったようです。

 

しかし、男性ガン患者の死ぬまでの期間(ガンを発症してから死ぬまでの期間)は、社会的に孤立している人の方が、社会的つながりをもつ人よりも短いことがわかったそうです。

 

このアラメダ郡の調査でわかることは、社会的支援は職場、家庭、教会と色々なところで受ける形があることがわかります。

 

職場での上司や同僚からの支援は、心臓病や潰瘍、慢性的呼吸器疾患、発疹などの数多くの病気に対する抵抗力を増進させることもわかっています。

 

 

 

宗教と病気の関係

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「宗教」という社会的なつながりも病気の発症率に関係していることがわかっています。

 

協会に定期的に通う人は、心臓疾患系の病気や肺気腫、肝硬変、子宮頸部や膀胱頸部の細胞異常や低血圧を患う人は少ないという報告があります。

 

これは、年齢、人種、性別、社会的地位、体重、喫煙経歴などを考慮した上での実例になります。

 

この報告から言えることは、定期的に教会に通うことによって得られる社会的支援に加えて、祈りや信仰からくる心の平安も、健康に有利に作用していると思われます。

 

もう一つ宗教と健康に関する調査の話があります。

 

アメリカのヴァージニア州ノーフォークで、800人の黒人を対象に行われた調査では、宗教に関係している人は、鬱病に対して抵抗力があるという調査結果が出ています。

 

これは、宗教活動に参加し、宗教に関する番組をテレビやラジオで見聞きしている人たちは、親しい友人や知人が出来て、さらに鬱症状が少なくなるということになります。

 

 

 

社会と関わることの重要さ

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上記の調査結果を見てわかるように、化学的にはまだ証明できませんが、結果として、形は様々ありますが、社会との関りがある人ほど健康的である可能性が高いことがわかります。

 

今働いている職場で、あまり人と関わることが無かったり、職場の人たちと人間関係が上手くいっていない人は、自分の好きな趣味の集まりに行ってみたり、何かの教室に行ってみたり、結果の示している通り、何かの宗教に入ってみるのもいいかもしれません。(日本は胡散臭い新興宗教が多いのでそこはよく吟味してください)

 

 孤独が健康に良くないことがこの結果でわかるので、何か自分にとって居心地のいいコミュニティを見つけるのが健康にとって大事なので、現在どんなコミュニティにも属していない人はぜひ見つけてみたください。

 

 

 

あなたの健康を願っています。