病気という名の先生

潰瘍性大腸炎になり健康に目覚め、医者に頼らずに生きていく事を決心

ドーパミンとコルチゾール

 

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こちらでドーパミンの事を少し書きましたが、この記事ではもう少し詳しく述べていきます。

 

ドーパミンとは?

 

 

ドーパミンも幸福ホルモンの一つですが、そのはたらきは「目標へのモチベーション」を上げてくれる神経伝達物質です。

 

ドーパミンは、ある物質を摂取したり、ある行動をとっていてワクワクしている時や、楽しんでいる時に刺激され、さらにやる気が上がったり快楽を感じ、このようにある条件によって分泌される物質を報酬系と呼び、報酬系の神経伝達回路を報酬回路と呼びます。

 

私も仕事や格闘技の練習をしていて調子のいい時などはとても心地よい気分になり、やる気が出て集中力が変わり、パフォーマンスが上がるのを自分でも感じます。

 

ドーパミンが不足するとうつやパーキンソン病が起こりやすくなってしまいますが、多すぎても依存症になってしまいます。

 

ある物質を摂取してもドーパミンは分泌されるといいましたが、例えば酒・タバコ・薬物、ゲーム・インターネット(今で言ったらスマホもそうですね)、ギャンブルなどの依存性の高い物質を摂取して快楽を得た時にも分泌されるといわれており、他にも知的活動、性交、買い物、食事、社会的承認欲求が満たされる時にも分泌されているといわれています。

 

ほとんどの人間が、上記で述べた行動の最低でも一つは好きで、やめられないものがあると思います。

 

それはドーパミンやエンドルフィンと呼ばれる快楽物質によるものなのです。

 

しかし上記の行動や物質の摂取が快楽物質とあまりにも強く結びついてしまうとそれが「依存症」となってしまうリスクがあります。

 

そこでドーパミンが分泌されすぎて暴走してしまう前に、心のバランスと落ち着かせるはたらきのあるセロトニンがバランスよく作用するのです。

 

人間のからだは本当に理にかなっていますね。

 

さらにドーパミンの前駆体は、必須アミノ酸であるチロシンやフェニルアラニンから作られこれらはセロトニンと同じでタンパク質から作られるので、セロトニンとセットで考え、タンパク質は積極的に取ったほうがいいのがわかりますね。

 

トリプトファンの記事でも書きましたが、ビタミンはセロトニンやドーパミンの生成を促します。

 

そのビタミンも、ビタミンを含む食べ物を食べただけでは摂取できず、食物を腸内細菌が分解し再合成してやっとからだで使えるビタミンとなります。

 

腸の大事さは腸の記事でもたくさん述べていますが、身体の活動の基本となります。

 

赤ちゃんの時に腸が脳よりも早く作られるのも納得できます。

 

 

 

 

ストレスとコルチゾール

 

 

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こちらの記事でストレスが交感神経を刺激するということを書きましたが、もう少し詳しく書いていきましょう。

 

ストレスを与える要因を「ストレッサー」といい、寒暖の変化、騒音、人間関係、緊張・不安・悩み、病気やケガ、過酷な労働による精神的・肉体的なストレスなど、ストレスには様々な種類があります。

 

それに、同じ状況でも人によってはストレスを感じるが、別の人は感じないということあります。

 

長期間ストレッサーにさらされ続けると、交感神経ばかりが優位にはたらくようになり、自律神経のバランスが乱れます。

 

それが不眠症や食欲減退、腹痛、頭痛などの症状を引き起こします。

 

ストレッサーにさらされると脳からACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が分泌され、それが副腎の一部である副腎皮質という部分を刺激して「コルチゾール」(副腎皮質ホルモン)という抗ストレス物質をを分泌します。

 

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http://online.sbcr.jp/2014/12/003873.html

 

このコルチゾールは三大栄養素(糖質、タンパク質、脂質)の代謝や、体内の炎症の抑制、免疫の抑制などのはたらきを持つホルモンです

 

しかし慢性的なストレスにさらされると、常に副腎がはたらく為、副腎に大きな負担がかかり、副腎疲労症候群となります。

 

これは何もやる気が出なくなったり、何も考えられなかったりと、うつに似た症状が出てきます。

 

さらにコルチゾールは体内の炎症を抑えますが、これは同時に免疫を抑えるということです。

 

コルチゾールが多量に分泌されてしまうと、免疫が落ちて、からだの抵抗力が弱まり、感染症を起こしやすくもなってしまいます。

 

ストレスにより、腸でも「カテコラミン(カテコールアミン)」という神経伝達物質が分泌され、これはストレスという非常事態を感じた時に分泌されます。

 

カテコラミンは、交感神経を優位にし、血圧を上昇させ、闘争・防御・逃避といった行動の準備をして、ストレスを感じた際に自分の身を守るための仕組みです。

 

しかしカテコラミンは大腸菌などの悪玉菌を増殖させてしまうことが確認されており、

NASAで行われた、飛行が決まっている宇宙飛行士の腸内環境の様子の調査では、飛行前から悪玉菌であるバクテロイデス菌の増加が確認されており、日本でも阪神・淡路大震災の時の被災者の腸内細菌の調査でも、悪玉菌の増加がみられたそうです。

 

 

 

まとめ 

 

 

コルチゾールやカテコラミンが悪者のようにも見えますが、これらはストレスや危機的状況から身を守るための防衛システムです。

 

しかし今のストレスの多い人間社会では、それらの機能を無駄に作動させており、からだを疲れさせてしまっています。

 

本来は、動物として生き残るための闘争というもの凄く大きなストレスを感じた時に分泌されるであろうカテコラミンも、日常で闘争とは別の大きなストレスによって分泌され、腸内環境を悪化させてしまったり、抗ストレスホルモンであるコルチゾールを分泌する副腎も、処理しきれないストレスによって疲弊し、また別の症状を引き起こしてしまいます。

 

色々と細かく書きましたが要は、過度なストレスはもの凄くからだに悪いということです。

 

ストレスを抱えすぎない為にも、リラックスして好きな事をする時間や、ストレスを感じないような時間を多くし、腸内環境を良くして自律神経を整え、セロトニンやドーパミンが多く分泌されるような生活をしていきましょう。

 

ぜひこちらの記事も読んでみてください。

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あなたの健康を願っています。