病気という名の先生

潰瘍性大腸炎になり健康に目覚め、医者に頼らずに生きていく事を決心

腹と心の問題

 

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腸はただの消化器官としての機能ではなく、心とも密接につながっています。

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この記事で少し書いたのですが、過度なストレスによって下痢が起こったりもしますし、心の病気など様々な病気を引き起こします。

 

もの凄く緊張したときにお腹が痛くなる経験はないでしょうか?

 

これはまさに腸と心が関係している証拠です。

 

この記事ではこの関係について書いていきたいと思います。

 

腸と幸せホルモン

 

ドーパミンセロトニンという言葉を聞いたことがある方は多いんじゃないでしょうか?

 

これらは「幸せホルモン」と呼ばれています。

 

セロトニンには大きく分けて二つの機能があります。

 

一つは心のバランスを整えてくれ、安らぎを与えてくれます。

 

もう一つは、自律神経をコントロールし、交感神経・副交感神経の切り替えを適切な時にスムーズに行ってくれます。

 

それにより、朝起きたときにはセロトニンがたくさん分泌され、交感神経が優位になり、エネルギーに溢れた状態で日中活動ができるようになります。

 

セロトニンは夕方ごろからは減少していき、夜には副交感神経が優位になるように切り替わり、眠りを促します。

 

この物質が十分に分泌されていないとうつ状態を引き起こします

 

ドーパミンは喜びや快楽を感じ、何かに夢中になって没頭している時や感動している時などに分泌されます。

 

セロトニン・ドーパミンとも脳から分泌されているのですが、実は前駆体(ある物質が生成される前の段階の物質)は腸で作られており、これがないと脳では上記のホルモンを作り出すことはできないのです。

 

今の日本では多くの人が不安やストレスを抱えており、薬物・アルコール依存症、統合失調症、睡眠障害、うつ病など上げればキリがないほど心の病気が増えています。

 

こういった人たちは本来、辛い状態や、困難な状況から立ち直らせてくれる、「幸せホルモン」であるドーパミン・セロトニンが足りていない状態です。

 

セロトニンがはたらかないことにより、怒りやすくなったり、突然キレたりと、感情のコントロールがうまくできなくなります。

 

今の日本を見ているとこういった人たちをよく見かけますね。

 

また、人はストレスを受けることによって「糖質コルチコイド」という、抗ストレスホルモンを出し、からだにストレスがかかり過ぎないようにします。

 

しかし、このストレスホルモンが慢性的にかかると、セロトニンが正常に分泌されなくなってしまいます。

 

 

 

ストレスとうつ病

 

 

ストレスを抱え込んでる時に何も対処せずにいると、交感神経が優位になった状態が続き、セロトニンも分泌されずにずっと興奮状態が続きます。

 

それが睡眠障害を引き起こし、からだもうまく休むことができません。

 

そんな状態が長く続くと、あるときポキッと心が折れてしまい、そこからはコントロールが効かなくなってしまい、うつ病を発症してしまいます。

 

うつ病になってしまった友人に話を聞いたことがあるのですが、酷いときにはいきなり自分の意思とは関係なく衝動的に自殺願望が出てきたり、からだを起き上がらせることすらできなくなってしまったそうです。

 

あなたは朝起きてすぐに起きれなかったり、日常のほんの些細なことでイライラしてしまうことはありませんか?

 

セロトニンが適切に分泌されていない状態が続くと、すぐにイライラしてしまい、それが常に交感神経を優位にして心身ともに休めず、「気が付いたらうつ病」ということもありえます。

 

うつ病の治療に薬が使われますが、精神科で最も多く処方される抗うつ剤で、「SSRI」(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)というのがあります。

 

これのはたらきを簡単に説明すると、脳には多くの神経細胞がつながってできており、その神経細胞のつながっている部分をシナプスといいます。

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https://www.smilenavigator.jp/tougou/about/science/sci01_02.html

神経細胞に情報を伝える物質を、神経伝達物質といい、セロトニンはこれの一つです、

 

少し難しい話になってしまうますが、脳には神経伝達物質の状態が変わらないようにするための防御の仕組みが備わっており、薬で脳の中のセロトニンの量を増やすことはできません。

 

そしてセロトニンは一度情報を伝えると神経細胞に取り込まれてしまうのですが、SSRIによってこの再取り込みを抑えて、シナプス間のセロトニンを減らさないようにします。

 

セロトニンの量を増やすことはできないので、薬によってセロトニンを減らさないようにしているのです。

 

しかしこれは根本的な解決にはならない上に、吐き気やむかつき、食欲不振、微熱、眠気などの副作用もあります。

 

しかも前述した脳の防御作用があるため、精神薬自体がが効き始めるのに時間がかかるうえに、飲んでいると薬も徐々に効きづらくなっていき、薬の量が増えるので、依存状態に陥りやすいです。

 

 

腸内環境とうつとの関係

 

前駆体の話をしましたが、セロトニンの前駆体は「トリプトファン」という物質です。

 

これはアミノ酸の一種で、トリプトファンをもとにセロトニンが作られます。

 

腸内環境が悪いと適切にトリプトファンは作られなくなってしまいます。

 

今のストレスまみれの社会や、カロリーだけあって栄養の無い食べ物、農薬を使った野菜、多量に添加された食品添加物など、腸内環境を悪化させる原因はたくさんあります。

 

 

 

まとめ

 

 

人間のからだにはつらい状況の時などに心を整えてくれる、セロトニンなどの幸せホルモンが作り出される機能が備わっています。

 

しかし文明が発達することにより私たちが自然に逆らう生活をするようになり、私たちのからだに異常が起こるようになってきました。

 

それが腸内で作られるセロトニンなどの前駆体を作るのを阻害しています。

 

そして心の病になってしまった時には病院に行き、薬を服用されてしまいます。

 

一時的に症状を抑えるのはいいかもしれませんが根本的解決にはならず、薬の量が増えて副作用に苦しんでしまう可能性もあります。

 

そもそも人間の心を薬で治そうとするところが愚の骨頂だと私は思います。

 

セロトニンの始まりは腸からなので、食生活の改善など、腸にアプローチをして病気を治すことに取り組んでいただきたいと思います。

 

 

 

あなたの健康を願っています。