病気という名の先生

潰瘍性大腸炎になり健康に目覚め、医者に頼らずに生きていく事を決心

腸内に潜むデブ菌

 

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あなたはデブ菌」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

 

そうです、名前の通り、多くからだに持っていると太りやすくなってしまう菌なのです。

 

色々な人と話していると、「俺(私)、太りやすいんだよね~」というセリフを聞いたことだあるかと思います。

 

もちろんその人の生活習慣や食習慣にもよりますが、デブ菌の仕業でもあるのです。

 

今回はそのデブ菌の正体について書いていきたいと思います。

 

デブ菌の正体

 

 

デブ菌と呼ばれる菌の正体は腸内細菌の一種です。

 

腸内細菌は善玉・悪玉・日和見菌と呼ばれる菌がありますが、これらは細かく専門用語で菌群に分類分けされています。

 

どのように分けられているかというと

 

  1. ファーミキューテス門(Firmicutes)日和見菌だが悪玉菌が好む
  2. バクテロイディティス門(Bacteroidetes)日和見菌だが善玉菌が好む
  3. プロテオバクテリア門(Proteobacteria)悪玉菌
  4. アクチノバクテリア門(Actinobacteria)善玉菌
  5. 真正細菌と古細菌門

 

というふうにに分かれていています。

 

上から順に腸内細菌群の割合が高く、ファーミキューテスとバクテロイディティスは日和見菌ですが、ファーミキューテスは高脂肪・高たんぱく食など悪玉菌が増えるような食事をすると増えやすく、バクテロイディティスは減少します。

※参考 

http://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/useful/doctorsalon/upload_docs/150759-1-13.pdf

 

そして残念ながらデブ菌の正体はこのファーミキューテスで、この菌が腸内細菌の割合を多く占めていると太りやすくなってしまいます。

 

太りやすいということはエネルギーをしっかり取り込んでいるということで、これは人類の長い飢餓との闘いの歴史の中でこの腸内細菌の割合が増えていったと考えられています。

 

 腸内細菌の70%は日和見菌ですが、日和見菌は悪玉か善玉菌の優位な方に傾きます。

 

このデブ菌であるファーミキューテスの割合が多いということ、は腸内フローラの悪玉菌が優位になっているということで、逆に言えば善玉菌の割合を増やしバクテロイディティスの割合を増やすことで、デブ菌を減らせます。

 

バクテロイディティスはデブ菌とは反対にヤセ菌と呼ばれており、理想の割合はバクテロイディティスとファーミキューテスが6:4といわれています。

 

 

 

 

痩せ型の人もデブ菌で太る?

 

 

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こちらの記事で述べているように、主な腸内細菌は親から受け継がれるものなので、肥満の親からは当然このデブ菌も受け継がれます。

 

そしてこのデブ菌は他人から移植されてもその人の体質を変えてしまうのです。

 

便移植療法によるデブ菌の感染

 

 

感染症でクロストリジウム・ディフィシル感染症(CDI)というのがあり、その治療法として「便移植療法」というのがあります。

 

これは、健康な人の便に食塩を混ぜて薄め、内視鏡やカプセルを使って患者の腸に送り込むという療法で、先に述べた感染症の治療では、治癒率が従来の治療法である抗菌薬と比べて80~90%となっており、これは2013年にオランダの研究チームが発表しました。

 

その研究が発表されてから欧米を中心に研究が行われるようになり、自分が患った潰瘍性大腸炎の治療にもこの治療法は使われています。

 

この治療法は現在日本でも行われており、私も病院に通っている時や色々と治療法を模索してる時にこの治療法のことを知りましたが、治療費が高いこともあり、さらに他人の便を自分のからだに入れるということを考えると気が進みませんでした笑

 

かなりの治癒率を誇るこの治療法ですが、この治療が行われていくうちに発見されたのが、治療に使われた便が肥満の人の便だと、移植された人が太りやすくなってしまったということです。

 

そこで改めてデブ菌とヤセ菌の研究が行われ、デブ菌を多く持っていることによって肥満になりやすいということがわかりました。

 

 

 

まとめ

 

 

悪玉菌の割合が増えると様々な病気を引き起こすだけでなく、太りやすくもなってしまうとは悪玉菌が敵視されるのもわかります。

 

しかし悪玉菌もからだに無くてはならない存在なのでバランスが大事になってきます。

 

昔の日本人にはほとんど肥満の人間がいなかったのに、戦後の食の欧米化で高タンパク・高脂質の食べ物を多く食べるようになり、食物繊維の摂取量も減り、そこから様々な病気や肥満になる人が増えました。

 

タンパク質・脂質も必須栄養素でありもちろん大事なのですが、今のほとんどの人が食べ過ぎです。

 

欧米型の食事は確かにおいしいですが、自然とデブ菌が増える食事なのでほどほどにしましょう。

 

私は日本にいる外国人の人たちと話していて、欧米から日本に来て和食が好きになり、よく食べるようになった人たちが、「和食を食べるようになってから自然に痩せた」と言っていました。

 

先人たちの知恵の結晶であり、私たちの伝統食である和食は、食物繊維の多く含まれた食材を使い、私たちのからだにも合っており、普段の食事はぜひ和食中心にしていただきたいと思います。

 

そしてデブ菌(悪玉菌)ではなく、ヤセ菌(善玉菌)の割合を優位にし、かっこよくて美しい体型を維持していきましょう!!

 

善玉菌を増やす食材はこの記事で紹介していますのでぜひお読みいただけたらと思います。

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あなたの健康を願っています。