病気という名の先生

潰瘍性大腸炎になり健康に目覚め、医者に頼らずに生きていく事を決心

酵素~第九の栄養素~ 消化酵素と代謝酵素

 

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 消化酵素と代謝酵素について別の記事で少し紹介しましたが、今度はこれらについて書いていきたいと思います。

 

この記事では主に消化酵素について書いています。

 

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消化酵素・代謝酵素とは?

 

 

消化酵素はその名の通り、からだの中に入ってきた食べ物を消化する酵素であり、からだの中に2万種類といわれている酵素のうち24種類しかありません。

 

残りは全て代謝酵素ということになります。

 

この2種類を合わせて潜在酵素と呼びますが、酵素の1日に生産される量は決まっており、からだは潜在酵素を、消化酵素と代謝酵素を一定の割合で振り分けており、片方の酵素の割合が多くなれば、もう片方の割合は少なくなります。

 

このバランスが健康を保つ上でとても大切であり、代謝酵素の割合が多い方が健康な状態となります。

 

なぜかというと、代謝はからだの中の掃除や解毒、怪我や病気の修復など、膨大な量の作業を行っていますが、たくさん食べたり、消化の悪いものを食べたりすると、消化酵素を消化の作業の方に回してしまいます。

 

1日の代謝酵素の生産量は決まっているので、そうなると代謝酵素がからだのケアを十分にできなくなってしまいます。

 

それが様々なからだの不調や病気を引き起こしている原因の1つです。

 

消化酵素の種類は少ないですが、消化以外の全ての体内での反応は代謝酵素のはたらきによるものなので、いかに様々な反応がからだの中で行われているのかがわかります。

 

 

 

消化酵素のはたらき

 

 

 

代表的な消化酵素は、炭水化物をアミラーゼ、タンパク質をプロテアーゼ、脂質をリパーゼという酵素たちで分解していますが、これらはそれぞれ総称であり、もっと細かく分かれています。

 

 

消化の流れと酵素 

 

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食事をすると酵素がどのようにはたらくかを説明すると、

 

まず口の中に食べ物が入ったらその食べ物を噛み始め、噛むことにより唾液が分泌されます。

 

唾液はよく噛むことで多く分泌され、唾液の中にはアミラーゼの一種である「プチアリン(唾液アミラーゼ)」という消化酵素が含まれており、それが口の中の炭水化物の消化を始めます。

 

食道を通れるサイズまで分解された食べ物は胃まで運ばれ、今度はそこで胃酸とプロテアーゼの一種である「ペプシン」という酵素でタンパク質を分解していきます。

 

こうして分解された物質をーマ(ヒンドゥー語で〖細かいもの〗という意味で、キーマカレーが有名)といい、小腸に運ばれます。

 

小腸に送られたら今度は膵臓から作られた膵液が、小腸の一部である十二指腸に送られます。

 

この膵液は三大栄養素を分解する様々な酵素を含んでおり、タンパク質を分解する酵素である「トリプシンとキモトリプシン」、炭水化物を分解する「アミラーゼ」、脂肪を分解する「リパーゼ」が含まれており、ここで栄養素は細かく分解されていき、小腸の栄養を吸収する穴から吸収されます。

 

ここで腸に異常があり、消化がうまく行われないとリーキーガット症候群になってしまう可能性があります。

 

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ここで少し膵臓について話をすると、膵液についての実験をワシントン大学の外科医グループが行っており、エサは通常通り与え、犬やネズミなどに管をつけて「膵液を体外に流出させ続けたらどうなるか」という実験です。

 

結果は両動物とも1週間を越えて生き残った動物はおらず、消化酵素の浪費がからだにどれだけ大きな影響を与えるか示されました。

 

これは、消化酵素が減り続けたことにより、生命活動をつかさどる代謝酵素が減ってしまい、身体活動ができなくなってしまった事が原因だと思われます。

 

人間も同じで、急性の激しい下痢や嘔吐が続くと3~4日で死んでしまうこともあり、これは脱水症状が原因だとされますが、膵液に含まれる大量の酵素が流れ出てしまったのも原因の1つと考えられています。

 

話を戻しますと、小腸から栄養を吸収されたあとの食物は大腸へ運ばれ、そこで水分や

電解質(ミネラル)が吸収され、残りカスが排出されます。

 

 

 

 

消化酵素を浪費させるもの

 

 

現代のほとんどの人の生活はもの凄く酵素を消費する生活をしています。

 

酵素を浪費させてしまう原因として、インスタントやレトルトの加工食品、白砂糖の入った食品、食品添加物、高タンパク食品、残留農薬、トランス脂肪酸などの質の悪い油、加熱調理で酵素の失われてしまった食品、GI値の高い食品(血糖値の上がりやすい食品)が挙げられます。

 

人間のからだは何か異常があれば、適応分泌の法則によって体内の組織、細胞内にある酵素を使い、それをその時に必要な消化酵素に変換して消化が行われます。

 

上記のような食品を大量に摂取するような食生活をしていると、からだ中にある酵素のほとんどが消化酵素として使われてしまい、大量の酵素を消費してしまいます。

 

そうやってからだの中の潜在酵素が浪費されてしまうと、蓄えられていた潜在酵素が少なくなってしまい、代謝酵素が不足し、解毒や代謝がうまく行われなくなってしまうことで病気を引き起こしたり、老化や寿命を縮めてしまう原因となってしまいます。

 

 

 

 まとめ

 

 

消化の作業をするために必要な消化酵素があり、私たちはどれだけ栄養価の高い食べ物を食べても、消化酵素のはたらきによって、糖質を単糖類に、タンパク質をアミノ酸に、脂質を脂肪酸とグリセリンに分解しなければ体内で吸収されず、栄養になることができません。

 

「人は食べたもので生きているのではない、消化したもので生きているのだ」という言葉を前に紹介しましたが、まさにその通りです。

 

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そして消化酵素を大量に消費することで、代謝酵素の量が減ってしまいからだの代謝活動がうまく行われずに様々な不調が起こってしまいます。

※大事な事なので何度も書きます。 

 

酵素の事を少しづつ理解できるようになってくると、健康に関するすべての事に繋がってきます。

 

まだ酵素についての記事は続きますので楽しみにしていてください笑

 

 

 

あなたの健康を願っています。