病気という名の先生

潰瘍性大腸炎になり健康に目覚め、医者に頼らずに生きていく事を決心

朝に果物(フルーツ)を食べる理由、食後に果物を食べてはいけない理由

 

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私は毎朝朝食を食べていませんが、その代わりとしてリンゴを1つだけ食べています。

 

果物にまつわることわざで、「1日1個のリンゴは医者いらず」「カキが赤くなると医者が青くなる」など、果物が健康に良い事を表すことわざがありますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?

 

今でも世間では果物を食べるタイミングは食後のデザートとして食べられていることが多いように思います。

 

しかしそれでは果物が持つ効果を得られないどころか、むしろ害となってしまいます。

 

今回はフルーツを朝に食べたほうがいい理由と、なぜ食後に食べるのがよくないのか書いていきたいと思います。

 

果物は消化にエネルギーを使わない

 

 

人類学者であるアラン・ウォーカー博士は、1975年にアメリカの代表的な新聞である「ニューヨーク・タイムズ紙」で、化石化した歯に付着した食べ物の痕跡から、人類の祖先たちの食事について調査した結果を発表しました。

 

 

 

大昔の人間の祖先たちは、肉食でもなければ、草食でもなく、雑食主義でもなかった。彼らは主として果物を食べて生きていた」

 

「1200万年前の時代の原人からホモ・エレクトスまで、調査した全ての歯は例外の1つもなく、果物を食べる種族のものであることが明白である」

 

日本人は昔から米を食べて来たから果物は向いていないと考える人がいますが、日本人の米食の歴史は6000年と言われており、600万年以上と言われる人類の歴史と比べると米食の歴史は微々たる期間です。

 

今の私たちのからだは、生理機能やからだの構造上からみても祖先の体とほとんど変わっていません。

 

「日本人」としてではなく、「人類」として考えると食べ物に対しての考え方が変わってきます。

 

昔の人類が果物を主食としていたということは、今でもからだは効率よく果物を消化し、吸収する事ができると考えられますし、実際に人間が一番早く消化できる食べ物は果物です。

 

ほとんどの果物は胃を20~30分で通過します。

 

バナナなど少し消化に時間がかかる果物も50分~1時間ぐらいで消化し終わります。

 

空腹の時に果物を食べてもすぐにお腹が空いた経験があるかと思います。

 

それに対して、「消化の良い食事をしても3~4時間」、「悪い食事で8時間」消化に時間がかかるといわれているので、いかに果物の消化が早いかわかると思います。

 

消化は人間のからだが行う活動の中で最も体力を使うといわれていますが、果物は果物事態に含まれている食物酵素が消化を助けるので、消化によるからだへの負担も他の食物を食べた時と比べて少なく、からだの酵素も節約することができます。

 

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果物だけ食べてても筋肉は作られる

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世間一般では未だに「肉」から取ったタンパク質が筋肉の源になるといわれています。(私は格闘家ですが、私の周りの格闘家もほとんどの人がそう思っています)

 

しかし、実は野菜や果物からの方が効率よく筋肉を作る栄養を摂取できるのです。

 

牛や馬、ゴリラなどは見ただけでもの凄い筋肉量があるのがわかりますが、食べているのは草や果物が主食です。

 

筋肉の元となるのはアミノ酸ですが、お肉を食べると、タンパク質をアミノ酸に分解してから栄養として吸収されますが、アミノ酸を豊富に含む果物や野菜を食べると、「タンパク質を分解する」というプロセスを飛ばして栄養が吸収されるので、からだにかかる負担が少ない上に、栄養をすぐに吸収することができるので、アスリートの練習後のリカバリーにはもってこいです。

 

菜食主義で、ストロングマンコンテストという力持ちの大会を決める大会で優勝した「Patrik Baboumian」という人もいます。

 


Vegan-Strong: Patrik Baboumian, Built by Plants

 

最近では菜食主義で活躍しているアスリートも増えてきています。

 

アスリートは短命といわれています。

 

原因はもちろん激しいトレーニングによるからだへのダメージもありますが、私は栄養を摂るためにたくさん食べることも寿命を縮めている原因の1つだと思います。

 

トレーニングによるダメージは仕方のないことですが、食事に関しては、効率よく、からだに負担のかからないように栄養を摂取する食事をすれば、たくさん食べなくても高いパフォーマンスを発揮できるからだを維持できると思っています。

 

実際に完全菜食主義のアスリートがいるわけですから。

 

自分のからだでも少しづつ実験をしていて、前よりも食べる量が減っているのにも関わらず、筋肉量が増え、練習中のパフォーマンスも上がっているので、日々自分のからだに驚いています。

 

とても激しい運動をしている人は別ですが、趣味で程よく運動している人は、サプリメントを摂るぐらいならフルーツを運動後に取りましょう。

 

 

 

果物は必ず空腹のときに食べる

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 果物を普段食べない人でも、外食の際や、どこかに招かれて食後にフルーツを出されて食べる機会があるかと思います。

 

そういった機会にたまに食べるなら大丈夫ですが(できればやめた方がいいです)、自宅で食後にフルーツをデザートとして食べる習慣のある人は危険です。

 

バナナやリンゴなど、皮をむいてからしばらく放置しておくと酸化します。

 

食後にフルーツを食べるとそれと同じことが胃の中で起こるのです。

 

先ほど述べたように、胃の中が空っぽの状態で果物を食べるとすぐに胃を通過して腸に移動しますが、食後に食べることによって前に食べた食べ物があるせいで果物が胃の中で停滞してしまいます。

 

果物が胃の中の食べ物や消化液に触れると、胃の中にあるまだ未消化のタンパク質や炭水化物が発酵し腐敗し始めます。

 

そうなる消化不良や胸やけを起こしてしまいます。

 

昔から「天ぷらとスイカの食べ合わせは悪い」と言われますが、これも同じことです。

 

果物には炭水化物、脂肪酸、ビタミン・ミネラルが豊富に含まれていて、果物に含まれている良質の水分がからだを浄化してくれます。

 

しかしそれは胃の中が空っぽの状態の時に食べた時の話であって、食後に食べると食べ物を腐敗させてしまいます。

 

食前と食後に食べるだけでからだにとって真逆の効果をもたらすので、果物を食べる時にはしっかりと意識して食前に食べるようにしましょう。

 

食前に食べたとしても、その後すぐに食事をしてしまっては胃の中で後から来た食べ物と混ざってしまうので、果物を食べたら最低でも40分は空けてから食事をするようにしましょう。

 

 

 

適切に食べれば果物では太りづらい

 

 

「果物はカロリーが高いので太るから控えている」という人もいるかと思いますが、それは間違いです。

 

果物を食べて太ってしまうのは食後に食べてうまく消化できなかった時の話で、胃が空っぽの時に食べてすぐに消化・吸収された時は話が違います。

 

私は格闘技の試合の際に減量をするのですが、カロリーを計算しながら減量をしたことは一度もありません。

 

極端な話をすれば、同じカロリーの白米とフルーツを食べたのではどちらが太るのか?と言われれば、答えはほとんどの人が白米だと答えると思います。

 

同じカロリーだからと言って、加工食品をたくさん食べてもそちらの方が太ってしまいます。

 

食物繊維が含まれておらず、ほとんど栄養も水分も含まれていない白米と、果物では消化のプロセスが違いすぎるのです。

 

カロリーは質が大事です。

 

果物はほとんど水分でできていますし、消化吸収も早いので、からだに長く留まることもありません。

 

果物で太ってしまうとすれば、それは他の食べ物と一緒に食べてからだの中に長く留まってしまった時と、加熱したり、加工された果物を食べた時です。

 

果物は加熱や加工することによって、中に含まれている酵素や栄養がほとんどがなくなってしまい、全く別の食べ物になってしまいます。

 

酵素の含まれている食べ物とそうでない食べ物で、食べた後にどのような違いがあるかはこちらの記事で書いています。

 

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もう1つ果物で太ってしまうと思われる要因として、果物に多く含まれる果糖があると思います。

 

果糖は、精製された果糖だけを摂取すれば血糖値も急激に上がり、もちろん太ってしまいますが、新鮮な果物として摂取した場合では違います。

 

果物には食物繊維や水分が含まれており、血糖値が急激に上がらず、さらに、糖代謝に必要なビタミンなども含まれているため、からだに蓄えられている栄養を消化のために使う必要がほとんどなく、消化にかかる負担も少ないです。

 

水分が豊富なので、すぐにお腹もいっぱいになり、他の食べ物よりも食べる量が少なくなります。

 

もし信じられない場合は、試しにカロリー計算をして、同じカロリーの果物と他の炭水化物食品を一週間ずつ摂取して体重の変化を比べてみていただきたいです。

 

もちろん果物を食べる時には胃が空っぽの時ですよ。

 

果物はすぐに消化されるのに対して、米や麺類、パンは長く胃に留まるのを感じることができると思いますし、感覚的にもフルーツはいくら食べても太る気がしないと思います。

 

 

 

果物は午前中に食べよう

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ヨーロッパのことわざで、「朝の果物は金、昼は銀、夜は銅」というのがあります。

 

これはまさしく理にかなっています。

 

夜に食べた食べ物のエネルギーは、午前中に使われるためにあります。

 

そこで朝食を食べると余計にエネルギーを蓄えてしまうことになるので、太ってしまう原因にもなります。

 

さらにからだにとって朝は解毒と排泄の時間であるので、朝食をとることによってからだが消化の作業を始めなければならず、解毒と排泄の作業の邪魔をしてしまいます。

 

しかしフルーツは何度も述べているように、消化にほとんどエネルギーがかからず、すぐに腸に達してエネルギーとなり、果物に含まれる良質な水分が解毒を助けることにもなります。

 

普段運動しない人で夜しっかり食べる人は、朝食べる目安として果物を1つか2つに抑えるのがいい思います。

 

逆に夜食べる量を少なくして朝ガッツリ食べていたり、運動をよくしている人は、朝にお腹が減っている場合は多めに食べても問題ないです。

 

ジュースにして飲む際は、低速回転のジューサーをおすすめします。

 

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高速回転のジューサーでは、酵素が破壊されてしまうといわれています。

 

低速ジューサーは高いので、コスト的に厳しい方は高速回転のものでも大丈夫です。

 

重要なのは、市販の栄養も食物繊維も取り除かれたジュースを飲むのではなく、新鮮な果物で作った作り立ての自家製フレッシュジュースを飲むことです。

 

無農薬の野菜を使うのが一番ですが、それができない方は農薬を洗ってしっかりと落とし、皮ごと使うようにし、飲む際は、搾りかすも一緒に食べるようにしましょう。

 

これは野菜や果物に吹きかけてしばらく置いておくと農薬を落とすことができるのでとても便利です。

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 ジュースにして飲む時の注意点は、「一気に飲まないこと」です。

 

搾りかすをよく噛み、ジュースもよく口の中で唾液と混ぜてゆっくり飲むようにしましょう。

 

ジュースにして一気に飲んでしまうと、血糖値が一気に上がってしまうこともあるからです。

 

ベストはかじりついて食べることですが、それが苦手な人は自家製ジュースにして飲むといいです。

 

毎朝の朝食を楽しみにしている人には、最初の頃は朝食を果物だけにするのは精神的にキツイかもしれませんが、2週間も朝食に果物を食べる生活を続ければ、あまりのからだの楽さと、午前中のパフォーマンスのよさにビックリすることでしょう。

 

私はもうずっと朝食を食べず、朝はリンゴ一つだけを食べる生活を続けていますが、たまに旅行などで朝食を食べると、食べている時は美味しいのですが、食べ終わってしばらくすると、普段午前中はからだが軽いのに慣れているので、だるくなってしまいます。

 

まぁ旅行の時などは仕事がないのでそれでも問題はないのですが笑

 

もう一つ大事なことは、果物を食べる時は室温・常温で食べることです。

 

自然界では果物は冷やされていませんし、動物は果物を冷やしては食べません。

 

冷蔵庫などで冷やして食べる果物が美味しいのはわかります。

 

しかし冷えた果物を食べると、当たり前ですが消化器官が冷たくなります。

 

「冷え」はからだにとって1番よくないことなので、これは避けなければなりません。

 

もちろん保存のために果物を冷蔵庫に入れている方も多いと思いますが、食べる際には冷蔵庫から出して、ある程度常温に戻してから食べるようにしましょう。

 

冷蔵庫に入れていなくても、冬は室温も低くなるので、どうしても果物も冷えてしまいます。

 

そういった時は、口に入れた時によく噛み、口の中で冷たくなくなってから飲み込むようにしましょう。

 

ほんのわずかなことですが、からだにかかる負担は軽くなります。

 

 

 

まとめ

 

 

果物には、人間のからだが必要とする栄養素である、ブドウ糖、アミノ酸、ビタミン・ミネラル、脂肪酸の全てが絶妙なバランスで含まれています。

 

そして果物は主に水分で構成されており、消化の際には果物自体に含まれている酵素が消化を助けてくれるため、消化に負担がかからずに、すぐに胃を通過して腸に届きます。

 

しかし、食後に果物を食べてしまうと、前に食べた食事が邪魔をして胃の中に留まってしまい、そうなってしまうと果物は胃の中で発酵を始めてしまい、それがさらに胃に入っている他の食べ物まで発酵・腐敗させてしまうことで消化が遅くなってしまいます。

 

適切に消化されないことで、体重が増加したり、腐敗した未消化物がからだに悪影響を与えます。

 

人によって食後に果物を食べて胸やけを起こしてしまうのはこのためです。

 

さらに、缶詰などの加工食品や、加熱した果物には酵素がほとんど含まれておらず、こうなってしまうと、たとえ胃が空の時に食べてもすぐに消化されずに胃に留まってしまいます。

 

果物には良質な水分と食物繊維が含まれているので、からだの浄化・排泄の時間である午前中に食べれば、すぐに消化されるため、からだの消化・排泄作業を邪魔せずに、逆に助けてくれます。

 

果物をまるかじりで食べるのが苦手な人はジューサー(できれば低速回転のもの)でジュースにして飲むのもいいですが、ジューサーに入れる前にはしっかりと農薬を落としてから皮ごと使うようにしましょう。

 

そして、飲む際には、搾りかすと一緒に飲み、血糖値が高くなりやすくなってしまうので、一気に飲まずに口の中で唾液と混ぜながらゆっくりと飲むようにしましょう。

 

冷蔵庫から出した直後や、冬場に冷えてしまった果物などは、食べる時に口の中で冷たくなくなってから飲み込むようにしましょう。

 

毎日果物を食べるとなると、農薬が気になってしまいます。

 

無農薬の果物を食べるのが一番ですが、残念ながら日本ではヨーロッパや北米のように簡単に手に入りません。

 

なので、私は毎日リンゴを食べていますが農薬専用の洗剤で農薬を落としています。

 

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自分たちのいる環境でできる努力をして健康を保っていきましょう!

 

日本では果物はデザートとして食べる習慣が強いですが、朝食を食べる代わりにフルーツに変えてみると、朝の貴重な時間と食費が節約できますし、2週間続けてからだが慣れると、体調の良さに驚くと思います。

 

私も最初は半信半疑で始めてみて、気が付いたらもう4年近く続けていますし、これからももう朝食を食べる生活には戻らないと思います。

 

ぜひ試していただきたいです。 

 

 

 

あなたの健康を願っています。