病気という名の先生

潰瘍性大腸炎になり健康に目覚め、医者に頼らずに生きていく事を決心

姿勢の重要性

 

今回はいろいろな角度から姿勢について話をしていきたいと思います。

 

 

 

あなたは生活の中で姿勢を意識していますか?

 
 
私は長い間運動を続けていまして、常に姿勢は意識しています。
 
 
トップアスリートの方たちを見ていても、一部の特殊な構えのあるスポーツを除き、ほとんどの方の姿勢はよいですね。
 
 
姿勢は勢いのある姿」と書きますので特にスポーツ等身体を動かすことに関することを行っている人たちは意識されている方が多いです。 
 
 
今ではビジネスマン向けでも姿勢に関するたくさんの本が出ていますし、日常で猫背で下を向いて歩いている人たちを見ていると落ち込んでいるように見えますよね?
 
 
私は北米に住んでいた経験があるのですが、外を歩いて観察していると、今の日本人の人たちと比べて姿勢のよい人たちの割合が高かったです。 
 
 
下を向いて歩いている人に限ってはほとんど見かけませんでした。
 
 
それは、文化的に体を鍛えるトレーニングやスポーツをしている人が多いからだと私は思います。
 
 
日本もマッチョがもっとモテる国になれば皆トレーニングを始めるのに…笑
 
 
特にウェイトトレーニング(重りを使ったトレーニング)をする場合は、高重量になればなるほど、しっかりとした姿勢でトレーニングを行わないと腰や膝にもの凄く負担がかかり、すぐに大きなケガをしてしまいます。
 
 
 
 

猫背を続けるとどうなるか?

 

 
・腰が曲がってくる(腰が極端に曲がったお年寄りを見たことがあるかと思います)
 
・腰や膝に負担がかかる
 
・体を吊り上げる(姿勢を保つために使う)筋肉を使わないので、全体的な筋力の低下
 
・首(頸椎)や脊椎周りの神経や血管を圧迫するため、肩こりや手足のしびれを生んだり、精神的には内向的な思考になりやすい。
 
・骨盤がゆがみ、腰痛や内臓疾患の原因になる
 
呼吸が浅くなる
 
などなど上げればキリがないです。
 
 
昔の日本人は着物を着ていたのでこのようなことはありませんでしたし、姿勢もきれいでした。
 
 
今でも着物を着られているお年寄りの方の姿勢はきれいですよね。
 
 
 

正しい姿勢とは?

 
 

まずは正しい姿勢の定義ですが、アメリカの生理学者、E.C.Kendall(1886~1972)によると、

 

『身体の重心線が耳介(じかい)の前から肩関節を通り、胸郭(きょうかく)腹部の中央部、大腿(だいたい)骨の大転子、膝(しつ)関節中央部のやや前方点、足の外踝(そとくるぶし)の前方に至る場合とされている。

  

と述べていますが、これを図で表すとこういうことです。

 

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http://1egoscue.seesaa.net/article/123806847.html

 

感じる感覚としては、

 

 

『この姿勢は、身体の各部の筋肉の緊張のバランスが無意識のうちに保持される形であり、全身の筋肉の疲労も少なく、エネルギー消費も少ないことになる。この姿勢における脊柱の全景では、頸椎部分の前彎(わん)、胸椎部分の後彎、腰椎部分の前彎、仙骨、尾骨部分の後上方凸彎という、もっとも自然な脊柱彎曲がみられる。  

 

 

と述べています。

 


簡単にいうと、背骨がからだに負担の少ない彎曲になり、全身が適度にリラックスし、効率よく体を動かせるようになる。
ということです。


私の感覚としてはさらに、身体が吊り上げられる感覚になり、足の裏の加重が少なくなります。


私は武術の稽古も格闘技とは別で行っているのですが、一番最初はまず姿勢から直されました。


日本の伝統芸能の世界などではどのジャンルでも姿勢がとても大切だといわれています。

 

 

 

 姿勢を正すとからだに起こること

 


さて、普段猫背で生活していた人が姿勢を正すことによりどのようなことが起こるのでしょうか?


・横隔膜の動く幅が広くなり、呼吸が深くなる

・周りからの印象がよくなる。

・体には常に重力がかかっていますね。それと同時に体の様々な筋肉は重力に抵抗し、人間の重たい頭を支えています。それらの筋肉の総称を抗重力筋群と呼びます。
 姿勢を正すだけでこれらの筋肉が鍛えられます。

・人間の背骨には脊柱管という管が通っています。

 

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https://mainichi.jp/premier/health/articles/20150610/med/00m/010/006000c



その中に中枢神経(全身の神経を支配している部分)が通っています。

 

姿勢が悪いとこの脊柱管が狭くなり、中枢神経が圧迫されていることになり、からだへの情報伝達が悪くなります。

 

からだは、この情報伝達を行った際に、脳へからだの各部位や各臓器の状態の良し悪しを脳へ送り返します。

 

この時に脳はその送られてきた身体情報の中に不調を見つけると、その部位を治すように命令します。

 

これがからだの自己治癒のメカニズムです。

 

姿勢が悪いことにより、本来からだの中で行われている自己修復能力も落ちてしまい、ケガや病気等のからだの不調があるときに長引いてしまします。

 

逆にいえば、姿勢を正すことにより、からだの様々な機能を制御している自律神経の流れがよくなり、各部位のからだの不調が早く治るようになります。

 

姿勢は毎日意識して変えていくしかありません。

 

毎日の生活の中で少しずつ意識して直していき、ぜひ自分のからだの変化を楽しんでいただきたいです。

 

 

 

あなたの健康を願っています。