病気という名の先生

潰瘍性大腸炎になり健康に目覚め、医者に頼らずに生きていく事を決心

食品添加物「一括表示」と「表示免除」の罠

 

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食品に使われた食品添加物は原則全て表示をしなければなりません。

よくある質問 (消費者向け) 厚生労働省HP参照

 

しかしここには罠があります。

 

用途が同じであれば、複数の添加物を使っていても一括表示するだけでよいのです。

 

これを「一括名表示」といい、特定の添加物はこのような表示でよいと認められています。

 

あまり知られていない一括名表示についてここでは書いていきます。

 

1つにまとめられる一括表示

 

 

特定の添加物の種類には一括表示が認められています。

 

それらの添加物は、

 

  • イーストフード
  • ガムベース
  • かんすい
  • 苦味料
  • 酵素
  • 光沢剤
  • 香料
  • 酸味料
  • チューインガム軟化剤
  • 調味料
  • 豆腐用凝固剤
  • 乳化剤
  • pH超製剤
  • 膨張剤

 

の14種類です。

厚生労働省:食品添加物の表示について

 

これらの種類は、例えば2種類以上の香料を使っていたとしても、その用途が香料であれば、「香料」と明記するだけでよいのです。

 

この14種類の添加物には具体的にどのような添加物が使われているかわからない上、極端にいえば、一括表示の認められている種類の添加物を10種類以上使い)、それらが反応して有害物質が発生している可能性があるとしても、1つの添加物名しかパッケージには表示されていないので、どのような危険性が潜んでいるのかすら知ることができないのです。

 

先進国にもかかわらず、消費者に対してなんて不透明なんでしょうか・・・

 

日本の1つの闇ですね。

 

幸い、一括表示が認められている種類の添加物の毒性は、次に書く「用途名と物質名を表示しなければならない添加物」に比べて毒性は低くなっています。

 

それでもメーカーは一括表示のできる添加物は何種類使っても一括表示でよいのでで、基本的に複数の添加物を使う傾向があり、さらに酷いのは、一括表示の認められている一つの添加物を複数の用途に使用したりもしています・・・

 

自分がその商品のメーカーの製造に関わらない限りは、一括表示の認められている添加物を使った食品に使われている全ての添加物を知ることができないのです。

 

自分が口にするものが何で出来ているか知ることができないのは、子供のいる親なら怖くて食べさせられないと思います。

 

どうしても知りたい場合はメーカーに直接問い合わせるしかありません。

 

ちゃんとした企業はは詳細を教えてくれますし、企業によっては「企業秘密」といって教えてくれません。

 

真摯に対応してくれない企業の商品はこちらも買わないようにしましょう。

 

 

 

毒性が高く表示義務のある添加物

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食品添加物の中には毒性が強いため、「物質名」だけでなく「用途名」まで表示しなければならないものが存在します。(出来ればそんなものは使わないでいただきたいのですが)

 

用途名まで表示しなければならない添加物は、

 

  • 甘味料
  • 着色料
  • 保存料
  • 糊料(増粘剤、安定剤、ゲル化剤)
  • 酸化防止剤
  • 発色剤
  • 漂白剤
  • 防カビ剤

 

になります。

厚生労働省:食品添加物の表示について

 

これらは可能な限り避けた方が良い添加物です。

 

表示例を上げると、「着色料(クチナシ色素)」でしたら、「着色料」が「用途名」、「クチナシ色素」が「物質名」としてしっかり表示しなければならないのです。

 

 これらの用途名付きの添加物の入っている商品は、子供や添加物に敏感な人は口にしないように気を付けたいですね。

 

 

 

「表示免除」という恐ろしいルール

 

 

食品添加物の中には一括表示よりも恐ろしい、表示が免除される添加物があります。

 

これは大きく分けて3種類あります。

 

厚生労働省のHPから引用すると、

 

  • 加工助剤

(定義)食品の加工の際に使用されるが、(1)完成前に除去されるもの、(2)その食品に通常含まれる成分に変えられ、その量を明らかに増加されるものではないもの、(3)食品に含まれる量が少なく、その成分による影響を食品に及ぼさないもの。

 例  プロセスチーズ製造時に炭酸水素ナトリウム(重曹)を用いたとしても、加熱融解の工程で大部分が分解してしまい最終食品への残存はごく微量になる場合には加工助剤に該当
  •  キャリーオーバー

(定義)原材料の加工の際に使用されるが、次にその原材料を用いて製造される食品には使用されず、その食品中には原材料から持ち越された添加物が効果を発揮することができる量より少ない量しか含まれていないもの。

 せんべいの味付け用に、安息香酸(保存料)を使用したしょうゆを用いたとしても、当該添加物が最終食品であるせんべいの保存料として効果を持たない場合にはキャリーオーバーに該当
  •  栄養強化
   ビタミンA、βカロテン等のビタミン類
 塩化カルシウム、乳酸鉄等のミネラル類
 L-アスパラギン酸ナトリウム、L―バリン等のアミノ酸類

厚生労働省:食品添加物の表示について

 

1つづつ解説します。

 

まず栄養強化剤については人体にとって有効であり、安全性も高いと考えられているので大きな問題は無いでしょう。
 
「加工助剤」ですが、「完成前に除去されるもの(添加物)」と書いてありますがこれは中々恐ろしいです。

 

例えばですが、本来は体にとって猛毒である塩酸や硫酸、これらはタンパク質を分解する目的で食品添加物として使われています。

 

しかしこれらが食品に残っていたら大変なことになりますね。

 

そこで、酸性である塩酸や硫酸にアルカリ性である水酸化ナトリウム(これも中和れるので加工助剤扱い)を加えることで中和をして、食品からそれらの添加物を取り除くことで表示が免除されるのです。

 

いくら中和されるからといってこんなことが人の食べるもので行われていて、さらにそれをあたかも何もなかったように、表示をしなくてもよいのでしょうか?

 

利益のためにこのような非人道的なことが当たり前に行われているのです・・・

 

キャリーオーバーもなかなか危険です。

 

例としてせんべいに使われる醤油が書いてありますが、これはせんべいのパッケージの裏には表示として「醤油」とだけ書けばよい事になっていますが、保存料の入っている醤油を多く使うことで商品の保存性を高め、かつ表示免除が適用されるのであたかも「保存料無添加」のように見せかけることができるのです。

 

 

 

その他の目に見えない添加物

 

 

実は、表示免除されているものとは別で、表示が義務付けられていない食品が他にもあるのです。

 

  • スーパーなどの店内で作られたお惣菜、レストランや食堂などの店内で製造・調理された食品

 

  • 果物や漬物、パンやお菓子などのバラで売られている食品

 

  • 物産展や食のイベントなどの対面で量り売りされている食品

 

これらも気を付けなければなりません。

 

確かにバラ売りなどの食品売り場でわざわざ原材料名を表示しているところはほとんどありませんね。

 

なぜこれらの食品の原材料名表示(添加物含め)が義務化されていないのかというと、「消費者が販売者にその食品の内容を確認することができる」という理由によるものです。

 

ですが現実は、ほとんどのお店の販売員は売っている食品に使われている食材を全て把握していません。

 

チェーン店のアルバイトなどが把握しているはずがありません。

 

最近では消費者の食に対する意識が高まってきているためか、大手メーカーを中心に、販売者が自主的に使っている食材や添加物を表示するところが増えてきています。

 

それでもまだまだ少ないですが良い傾向だと思います。

 

私がアメリカのローカルのパン屋さんに入った時に驚いたのが、パン1つ1つにどんな食材や添加物が使われているか表示されていたのです。

 

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少見辛いですが、思わず感動して写真に収めました!

 

しっかり添加物まで書いてあります。

 

日本でも探せばこのように表記している所もあると思いますが、私はまだこのようにパンに使われている全ての材料を店頭で表記しているパン屋さんを見たことがありません。

 

このようなお店を増やすには消費者が賢くなるしかありません。

 

企業は利益のために消費者のニーズにとても敏感なので、私たちが求めればそれに応えてくれます。

 

消費者が賢くなり、買い物で日本を変えていきましょう。

 

 

 

私が表示義務の無い食材に対して対策していること

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まず私はレストランや食堂などでは、行ったお店がたまたま納品の時間だったりすると、食材の入っている段ボールをよくチェックしています。(初めて行くお店ではなかなかチェックするのは難しいですが)

 

野菜、果物、肉、魚などの基本的な食材は産地が書いてありますし、調味料の場合はその調味料が何で出来ているかまで知ることができます。

 

チェーン店などはよくお店の端っこなどに段ボールが置いてあるのでチェックしやすいです。

 

お店からしたら嫌な客ですが、お金を払って食べるからにはそのお店で出されている食品がどんな食材で出来ているか知る権利がありますからね(本来はお店側が積極的に情報を開示してほしいのですが)

 

チェーンのレストランなどはホームページでチェックできることが多いのでぜひスマホを活用しましょう。

 

意外にも小さなローカルレストランが実は危険だったりします。

 

全部手作りのイメージがありますが、業務用の調味料を使っている場合が多く、業務用の調味料は量が多く安く売られているため、質はもちろん悪いです。

 

どのような食材や調味料を使っているか気になる場合はお店の人に聞くしかありません。

 

バラ売りのお菓子はそのお菓子会社のホームページに行けば情報が載っていることが多いので、今はスマホですぐにチェックできます。

 

果物は海外から輸入されたものは防腐剤が付いていることが多いです。

 

お店によってはまれに防腐剤の名前が果物名の横に書いてあることがありますが、書いてない場合はお店の人に聞くしかありません。

 

物産展のバラ売りなどもお店の人に聞くしかありません。

 

バラ売りの横にその商品がパック詰めされて置かれている場合はその裏には食材や添加物が表示されているのでチェックできます。

 

私は基本的に自炊をしているので、どのような調味料や食材を使っているか把握して食事をしています。

 

今では外食する時や外でお土産を買う時にはもちろん基本的な事はチェックしますが、チェックしきれないところはわざわざお店の人に聞くまではしていません。

 

最初の頃は気になって色々と質問をしたり、店内を良く観察したりしていましたが、ある程度続けているうちに「こういった料理や食品にはどんな添加物が使われているか」というのがわかるようになってきます。

 

私は自分が口にするものが何かわからない状態で口にするのは良くないと思っていますので、食べる前に出来る限りその食品について知ろうとします。

 

そしてその食品がどんなものか知った状態で食べるのであればたとえ体によくないとわかってても自己責任です。

 

私もたまには体に良くないとわかっていても食べることがあります。(からだに良くないものは美味しいものが多いんですよね・・・)

 

それは私の中では「お酒やタバコのような嗜好品」と、割り切って食べています。

 

自炊するのはなかなか大変です。

 

特に1人暮らしで仕事で忙しい人は自炊する時間なんてないと思います。

 

私は基本毎日仕事と格闘技の練習で時間が無いのですが、何とか工夫して自炊しています。

 

決してお金に余裕があるわけでもありませんが、普通のスーパーで買うよりも高い食材を使って料理をしています。

 

私は1人暮らしを始めて、難病になる前の無知な時には、ほぼ毎日コンビニ弁当や、チェーンの安い飲食店で食事をしてました。

 

難病になった理由はそれだけではありませんが、質の悪い食事毎日のようにしていたのも1つの要因だと思っています。

 

今このような事を書いているのも、私のようなあまり時間に余裕のない生活をしている人たちに、病気になる前に食の大事さに気付いてもらい、病気になったり体調を崩したりしないでもらいたいからです。

 

その役に少しでも立てればと思っています。

 

 

 

あなたの健康を願っています。

 

 

引用元

「食べてはいけない」「食べてもいい」添加物

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