病気という名の先生

潰瘍性大腸炎になり健康に目覚め、医者に頼らずに生きていく事を決心

腸内フローラのからだへの影響

 

人間の腸内には腸内フローラといって、腸の中に1000兆個という膨大な数の細菌が住んでおり、それらのはたらきは、私たちの健康を大きく左右する要因の一つです。

腸内フローラについてはこちらで詳しく書いているので読んでもらえたらと思います。

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ストレスによる腸への影響 

 

腸はただの消化器官としてはたらくだけではなく、心身の健康状態を左右する機能ももっています。

 

心理的なストレスにより、便通異常や排便障害を引き起こします。

 

緊張した際にお腹が痛くなるのに始まり、酷くなると過敏性腸症候群を発症することになり、これは多くの場合、男性では下痢型、女性では便秘型になるのが特徴で、現代ではとても身近なトラブルとなっています。

 

下痢は大腸が十分に水分を吸収する前に便が排出されてしまう状態です。

 

本来の機能としては、危険な病原菌や異物を感知した際に、それらを素早くからだの外に排出するための仕組みですが、ストレスにより腸が誤作動を起こして下痢がおこってしまいます。

 

さらに悪化すると、私が発症した、潰瘍性大腸炎やクローン病、腸のガンにまでなります。

 

下痢型のは日常生活でとても辛く、通勤中や、私が前に配達の仕事をしていたときは、トイレが常に近くにない状態でしたので、自分の配達範囲にあるトイレのある場所は全て把握していました。

 

それでも酷いときはたまに漏らしてしまい、周りにも相談し辛い事ですので、あの時はとても辛かったです。

 

私は格闘技をやっているのですが、試合前は気にしないようにしてても、もの凄いプレッシャーが無意識にかかっており、その時は常に下血していました。

 

大事な会議や商談など、席を外すのが難しいのに心理的ににプレッシャーがかかるときや、サービス業でとても忙しい時などで症状が悪化しやすく、同じ病気を持たれている方がいたら、とても辛いことでしょう、気持ちがわかります。

 

 

 

下剤や下痢止めの腸への影響

 

 

下痢や便秘の症状があるときに、下痢止めや下剤を

取るのはどうなのでしょうか?

 

始めに下痢止めからお話ししますと、下痢止めは腸の蠕動運動(ミミズのように収縮を繰り返して動くこと)を無理やり抑えることによって、排便障害の症状を和らげますが、これは腸本来の機能を止めてしまうことになるので、本当に辛いとき以外には飲むことをすすめません。

 

私はどんなに辛いときも一度も飲まず、まだ一生のうちに飲んだことはありませんし、これからも飲むことはありません。私だったらオムツを使うことを選びます。

 

腸の排出する機能を抑えることは、それだけからだによくないのをわかっているからです。さらに腸にダメージを与えるだけです。

 

女性は男性よりも筋力が少なく、女性ホルモンの関係から便秘になりやすく、便秘薬や下剤を使っている人は男性と比べてはるかに多いです。

 

しかし、薬を日常的に使用してしまうことにより腸内フローラを乱し、さらに腸内環境を悪化させてしまい、長期の使用を続けることによって、別の病気や大腸がんを引き起こしてしまう可能性もあるので、注意して使わなければなりません。

 

上記の症状の場合、医師から整腸剤としてビオフェルミンを一般的には処方されます。

 

これは即効性はありませんが、続けて飲むことによって、効果はあると思います、しかし私は善玉菌を取るなら食物からと考えているので、私はおすすめしません。

 

動物はそんなもの飲まないですしね。

 

 

 

腸内フローラとビタミン

 

 

腸内フローラはからだの中でビタミンの合成に関係しているのはご存知でしたか?

 

ビタミンは今では必須栄養素として大事なことは周知の事実で、こちらの記事で少しお話しましたが、

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日本では江戸時代に玄米から白米を食べる習慣になり、ビタミンB1不足により、江戸患いとして脚気が流行し、18世紀の大航海時代には長期間船に乗っていた船員が、ビタミンC不足により壊血病を発症しており、両方とも命にかかわるほど重大な病気です。

 

ビタミンはそれだけ重要であるにもかかわらず、日光を浴びることによってつくられるビタミンDを除き、その他のビタミンは動植物のようにゼロから作ることはできません。

 

そこで様々な食べ物からビタミンを摂取するのですが、摂取しただけではからだの中で栄養として使われず、食物から取り入れた物質を腸内細菌がビタミンとして合成しているのです。

 

主には様々なビタミンB群、ビタミンK、ビタミンCなどです。

 

 

 

理想的な腸内の状態

 

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こちらの記事でも述べましたが、腸内フローラは、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類の菌で構成されています。

 

善玉菌は体内を酸性に保ち、有害な菌の増殖を抑え、ウイルスや病原菌を撃退したり、さらに免疫力を高め、ビタミンを作り出すなど、まさに善玉菌という名にふさわしいはたらきをしてくれます。

 

悪玉菌は腐敗型細菌とも呼ばれ、たんぱく質やアミノ酸を分解し、アンモニア、硫化物、アミンなどの有害な物質を作りだし、これらは様々な生活習慣病の原因物質になります。

 

さらに悪玉菌が優位になると、腸内がアルカリ性に傾き、免疫力が落ちることで、感染症や病気の原因になるなど、こちらもまさにその名にふさわしいはたらきをします。

 

しかし悪玉菌はただの悪者ではないところが人体の面白いところです。

 

もしも悪玉菌が人体の中でただ害になるはたらきしかしていなかったら、からだには必要ありませんし、そもそも「善玉、悪玉」と区別しているのは人間だけで、菌にはそれぞれの役割があるのです。

 

悪玉菌にもたくさんの種類があり、毒素を作り出す悪玉菌もいれば、ビタミンを合成したり、病原菌の排除を行っている悪玉菌がいることもわかってきており、悪玉菌はただの悪者だとはいえません。

 

かといってやはり悪玉菌が増え過ぎてしまうと人間にとって害になってしまうことが多くなってきてしまうので、バランスが大事です。

 

理想は善玉菌の割合を多くすることで、善玉菌20~30%、悪玉菌10%、日和見菌が60~70%が理想の目安とされています。

 

割合を調べることはとても困難なので、便の形、色、においから腸内細菌の割合は判断をされます。

 

日和見菌は善玉、悪玉、どちらか優位な側に加担する性質があります。

 

日和見の性質をもつ大腸菌(有名なのは悪玉菌)や連鎖球菌、土壌菌や納豆菌なども日和見にあたります。

 

納豆菌はからだによいはたらきをするので、善玉菌という見方もありますが、菌の種類としては日和見菌だと考えられています。

 

日和見菌を味方につけることが腸内環境を健康に保つ極意です。

 

善玉菌を積極的に増やし、日和見菌も善玉菌側につかせましょう。

 

 

まとめ

 

 

私たちの腸の中にはたくさんの腸内細菌がおり、善玉菌、悪玉菌、日和見菌とさまざまな菌がそれぞれの役割を担ってはたらいています。

 

生まれてすぐの赤ちゃんの頃の腸の中はビフィズス菌で満たされていますが、成長し、成人となるにつれて善玉菌の量は減っていく傾向があります。努力次第で善玉菌を増やすことは可能です。

 

赤ちゃんの頃の両親のおかげで、よい腸内バランスを保っている人は多少の不規則な食生活を送ってもよい状態をキープできます。

 

たまに世間から見たら明らかに偏食なのに健康的な人と遭遇することがありますよね?

 

それは子供の時に様々な種類の菌と触れたおかげだと思います。

 

それでも強烈なストレスがかかったり、急激な生活環境の変化はすぐに腸に影響がでます。

 

私が海外で暮らしていたときは、暮らし始めて最初の頃はお腹がゆるくなっていましたし、一年以上住んでから日本に帰ってきた時も同じでした。

 

海外旅行に行かれた方は同じような経験があるかと思います。

 

それは、その国の人は生まれ育った国の空気、水、

今週のお題「今年買ってよかったもの」

の中の菌や食べ物に適応した腸内細菌のおかげだと思っています。

 

からだはその土地に適応しようとするので、知らない土地に住んだときの最初の頃は、その変化で少し体調を崩す人もいるかと思いますが、不思議なことに徐々に適応していきます。

 

普段の生活の中で積極的に善玉菌を増やすように努力し、腸の健康を保つことが万病予防になるので、自分のからだに合った食べ物を探し、健康維持を目指していきましょう!!

 

 

 

あなたの健康を願っています。